世代を超えて愛され、定番のロングセラーとして不動の地位を築いていたロッテ トーマスキャンディがなぜ市場から姿を消すことになったのか。その引き金となったのは、売上の低迷や需要の縮小ではなく、ロッテの製造設備老朽化という物理的な限界でした。
ロッテの公式発表によると、同製品は2026年3月をもって生産終了となりました。トーマスチューイングキャンディは、一口大の平らなキャンディを5枚連続で並べ、それぞれを特殊なシール付きフィルムで個包装したうえで外装に包むという、極めて特殊な製造工程を採用していました。この専用設備が長年の稼働によって深刻な老朽化を迎え、部品の調達や安全なライン維持が困難になったことが、トーマスチューイングキャンディの販売終了理由の真相です。
同時にラインを共有していた「ポケモン チューイングキャンディ」も同タイミングで終売を迎えており、単一タイトルの版権契約切れではなく、キャンディ製造ラインそのものの構造的寿命であったことが窺えます。莫大な設備投資を行って新規ラインを敷設する採算性の壁もあり、惜しまれつつも歴史の幕を下ろす決断が下されました。