物語の最大の縦軸として描かれ続けたのが、「涼子はなぜ突然暴漢と化し、弁護士資格を奪われたのか」という謎です。記憶の一部が欠落していた涼子でしたが、事件の裏には綿密に仕組まれた巨大な陰謀が潜んでいました。
最終回で明かされた黒幕の正体は、涼子が全幅の信頼を寄せていた恩師・諫間慶介でした。諫間は自らが関与していた企業の巨額不正取引を隠蔽するため、正義感が強く真相に気づきかけていた涼子の存在を危険視。催眠誘導と薬物を用いて涼子の意識を混濁させ、クライアントへの暴力事件を意図的に引き起こさせていたのです。
一方、貴山もまた自らの父親が植物状態に陥った医療過誤の真相を追っており、二人の過去の因縁はクライマックスで交錯します。涼子と貴山は絶妙なコンビネーションで諫間を心理戦へと引きずり込み、ついに公の場でその罪を白日の下に晒しました。復讐を果たした涼子は探偵としての歩みを再開し、貴山とともに新たな依頼へと向かう爽快なラストシーンで幕を閉じました。