角替和枝さんを語る上で欠かせないのが、芸能界でも屈指の「超ハードゲーマー」であったという横顔です。このエピソードは、単なる趣味の領域をはるかに超え、彼女の人間的魅力と独特の子育て哲学を象徴しています。
『スーパーマリオブラザーズ』や『ゼルダの伝説』シリーズ、『バイオハザード』『ドラゴンクエスト』などを徹夜でプレイすることは日常茶飯事。息子たちが子どもの頃には、朝起きると母親がリビングでゲーム画面と格闘している光景が当たり前だったといいます。
次男の柄本時生さんがテレビ番組で明かした有名なエピソードに、母・角替さんからの教えがあります。
「マリオのBダッシュができない友達とは遊んじゃダメ。諦めるのが早い子だから」
一見すると突飛な冗談のようですが、ここには「指先の繊細な操作を諦めずにやり遂げる集中力や根気があるか」という、彼女なりの人間観察眼と教育的ユーモアが込められていました。また、長男の柄本佑さんも「母はゲームを通じて僕たちに物事への没頭や、クリアするまで試行錯誤する楽しさを教えてくれた」と語っています。子どもを上から管理するのではなく、同じ目線で熱狂を共有する母親像は、現在の自由で地に足のついた兄弟の芝居スタイルに色濃く反映されています。