住吉会を語る上で避けて通れないのが、新宿・歌舞伎町や池袋、渋谷といった都内主要繁華街に強い影響力を持つ有力傘下組織「幸平一家」の存在です。メディアで住吉会幸平一家の逮捕が報じられるたび、治安情勢への緊張が走るのは、同組織が持つ圧倒的な資金力と動員力に起因します。
警視庁が東京都港区赤坂にある住吉会本部事務所や傘下事務所に対して機動隊を配備し、物々しい警戒態勢の中で住吉会の家宅捜索を実施する光景はニュースでも度々放映されています。この強制捜査の主眼は、以下の3点に集約されます。
【家宅捜索における捜査当局の重点確認事項】
・組員名簿や組織連絡網の最新データの押収
・上納金(会費)の徴収台帳および資金の流れを示す会計記録の保全
・暗号資産ウォレットアドレスや管理端末の差し押さえ
過去にはトップである住吉会会長の逮捕や最高幹部に対する民事上の使用者責任訴訟が相次ぎ、組織上層部は直接的な指示を避ける傾向を強めてきました。しかし、警視庁は通信傍受やデジタルフォレンジック技術を駆使し、赤坂本部と現場組織をつなぐ証拠を次々と押収。傘下組織の摘発を足がかりに、ピラミッド型組織の頂点へ迫る捜査が進行しています。