韓国語の新年の挨拶である「새해 복 많이 받으세요」は、以下の4つの単語が組み合わさって成立しています。
- 새해(セヘ):「新しい(새)」+「年(해)」=「新年」
- 복(ポク / ボン):「福・幸福・幸運」
- 많이(マニ):「たくさん・多く」
- 받으세요(パドゥセヨ):動詞「받다(パッタ=受け取る・もらう)」+丁寧な命令・勧誘語尾「-으세요(〜してください)」
これらを直訳すると「新年に福をたくさんお受け取りください」という能動的な祈願の文章になります。日本語の「あけましておめでとうございます」は、「旧年が無事に明けてめでたい状態になった」という時間の推移に対する祝意が主軸にあります。一方、韓国語の表現は「あなたのもとにたくさんの福が訪れ、それを受け取って豊かな1年を過ごしてほしい」という、相手に対する直接的かつ具体的な現世利益の祝福が根底に存在します。
韓国の伝統文化において「福(복)」は、健康、長寿、子孫繁栄、富貴など、生活におけるあらゆる実利的な幸福を象徴する重要な概念です。伝統衣装や工芸品、正月の福袋(ポクチュモニ)などに「福」の文字が刻まれているように、言葉にして相手に福を配り合うこと自体が縁起の良い行為と捉えられています。