日本全国の地域を整理・識別するために広く使われているのが、標準地域コード(JISコード)だ。この仕組みでは、北海道の「01」を皮切りに、北から南へ向かって各都道府県へ順番に数字が割り振られている。1968年に制定されて以来、半世紀以上にわたって日本の行政実務や統計調査の骨組みとして機能してきた。
「なぜ東京は13番なのか」「なぜ九州は40番台から始まるのか」。こうした疑問は、地理の授業や旅行好きの間でたびたび話題に上る。この順序は単なるランダムな割り当てではない。明治時代の行政区画の並び順や当時の主要輸送網の接続性を踏まえて設計された歴史的産物なのだ。数字の大小がそのまま地理的な南北の位置関係を概ね表しているという点において、極めてシンプルかつ合理的なデザインと言える。