加藤和彦さんが残した足跡は、日本の音楽の歴史そのものです。1960年代後半、北山修さんらと結成したザ・フォーク・クルセダーズでは、『帰って来たヨッパライ』や『悲しくてやりきれない』、『あの素晴しい愛をもう一度』など、今なお歌い継がれる不朽の名曲を発表しました。
さらに1970年代初頭に結成したサディスティック・ミカ・バンドでは、ロンドンをはじめとする海外進出を果たし、グラムロックやプログレッシブロックを取り入れた斬新なサウンドで世界に衝撃を与えました。『タイムマシンにお願い』などのナンバーは、半世紀以上を経た現在でもまったく古さを感じさせません。
ソロ活動における「ヨーロッパ三部作」(『パパ・ヘミングウェイ』『うたかたのオペラ』『ベル・エキセントリック』)など、ハイセンスなコンセプチュアル・アルバムの制作を通じて、日本のシティ・ポップやニュー・ミュージックの礎を築き上げました。