なぜ、これほどまでにファンの反応は変わったのか。最大の要因は、ファン層の精神的な成熟にある。10代、20代だったファンも今や社会人となり、家庭を持つ者も少なくない。推しのプライベートな幸せを、まるで親戚の結婚式に出席するかのような温かい目で見守る「親戚目線」のファンが急増しているのだ。
もちろん、一抹の寂しさを覚えるファンがゼロになったわけではない。しかし、それをSNSで攻撃的に発信するのではなく、「これまでたくさんの夢を見せてくれたのだから、今度は本人が幸せになってほしい」と消化する動きが主流になっている。オタクカルチャーにおける精神性の進化が、ここにある。