地下鉄サリン事件の被害者遺族と、麻原の娘たちが直接対峙する姿を追った映画『AGANAI 償い』は、映像美とともに加害者家族の現在地を世界に知らしめた。スクリーンに映し出されるのは、埋まることのない被害者側の傷痕と、親の罪を背負わされた子どもたちの悲痛な叫びである。
カメラの前に立った娘たちの口から語られたのは、父の罪を謝罪したいという切実な思いと、自分自身は事件に関与していないというやり場のない葛藤だった。被害者遺族との対話を通じて描かれる双方の緊張感は、加害者家族に対する「連座制」のような社会的制裁がどこまで許されるのかという重い問いを視聴者に突きつける。