1983年に結婚した後、石破氏の政界進出に伴い、佳子夫人は住み慣れた東京を離れて夫の故郷・鳥取県へと移り住みます。東京育ちのお嬢様にとって、風土も人間関係も異なる地方での生活は決して容易なものではありませんでした。
しかし、彼女は愚痴一つこぼすことなく、持ち前の笑顔と誠実さで地元住民の心の中に飛び込んでいきました。夫が国政で多忙を極める中、自ら車を運転して鳥取全域の集会や後援会を回り、一人ひとりの名前や顔、家族構成まで記憶して言葉を交わす姿は、やがて「石破茂の最大の強みは佳子夫人だ」とまで評されるようになります。地元の高齢者から若者まで分け隔てなく接する彼女の姿勢は、鳥取政界における絶対的な信頼を築き上げました。