一人っ子として愛情を一身に受けて育った彼女の幼少期は、まさに文化的な刺激に満ちていた。両親が無類の舞台好きであったことから、幼い頃から宝塚歌劇団や四季の舞台、クラシックコンサートへと頻繁に足を運んでいたという。実家が所有する自社ビルやマンションで暮らしていたというエピソードもあり、裕福な環境であったことは確かだ。
しかし、単に甘やかされて育ったわけではない。小学生の頃にはすでに「舞台女優になりたい」という強い意志を持ち、オーディションに落選しても挫けることなく、数多くの面接を受け続けた。両親は彼女の情熱を全面的に受け止め、本格的な演劇文化に触れさせるなど、感性を磨く機会を惜しみなく提供した。この恵まれた環境と本人の執念が重なり合ったことこそが、今日に続く表現力の源泉となっている。