コード譜サイトやアプリで検索する演奏者にとって、この楽曲は「初心者の登竜門」でありながら「奥が深い沼」でもある。キー自体は比較的馴染みやすいものの、原曲通りのニュアンスを再現しようとすると、指の広げ方や鍵盤のタッチに繊細なコントロールが求められるからだ。
ギター演奏においては、カポタスト(カポ)の位置を調整することで基本コードを中心にアレンジが可能だ。しかし、原曲が持つあの透明感を出すためには、単にコードをジャカジャカとストロークするのではなく、指弾き(アルペジオ)でベースラインの下降をはっきりと聴かせることが不可欠になる。ピアノにおいても同様で、左手の音の残響をいかに美しく残すかが、曲の表情を大きく左右する。