本作のバックボーンを支える制作体制も実に興味深い。ヒットメーカーとして名高いパンタレオン・フィルムズと、ハリウッドの世界的ビッグスタジオであるワーナー・ブラザースが強力なタッグを結成。国境を越えるユニバーサルな面白さを追求したビッグプロジェクトとして結実した。
ハリウッド主導のバディものとは一線を画す、独特の質感と毒のあるユーモア。近代的なドイツ映画の最高峰として評価される背景には、世界市場を見据えた綿密なプロダクションデザインが存在する。迫力あふれるカーチェイスや爆破シーンのクオリティはハリウッド大作に比肩しつつも、根底に流れる泥臭くも愛おしい人間模様が、作品全体に深い余韻を与えている。