1990年は、春の第62回選抜高等学校野球大会から波乱と興奮の連続でした。センバツを制したのは、強打を誇る大阪の近大付属高校です。プロ注目捕手として後に西武ライオンズなどで活躍する犬伏稔昌選手を中心に打ち勝ち、決勝では旋風を巻き起こした新田高校(愛媛)を5-2で下してセンバツ初優勝を成し遂げました。
同年の甲子園名勝負ハイライトを振り返ると、春夏の出場校一覧には全国の強豪校がずらりと名を連ねています。
夏には西日本短大付(福岡)、山陽(広島)がベスト4へ進出。横浜商(神奈川)、丸子実(長野)、鹿児島実(鹿児島)、松山商(愛媛)といった伝統校が繰り広げた白熱の攻防は、球史に残るハイレベルな戦いばかりでした。金属バットの性能向上とともに打撃戦が激化した時代背景のなかで、ハイレベルな投手戦と機動力を駆使した戦術が交錯した密度の濃いトーナメントでした。