日本の美容界に多大な影響を与えた伝説のエステティシャン・佐伯チズ氏は、かつて「化粧品は肌に与えるごちそうであり、鮮度が命」と説いた。新鮮な食材を選ぶように、肌に直接触れるコスメも新鮮なうちに使い切る姿勢こそが、美肌を育む根本であるという教えだ。
この考え方は、現代の医療現場における知見とも深く合致する。複数の皮膚科専門医も、期限切れコスメの使用が引き起こす接触皮膚炎や毛嚢炎へのリスクに警鐘を鳴らしている。特にニキビや乾燥でバリア機能が低下した肌に、雑菌が増殖した古い化粧品を使用すると、症状が劇的に悪化するケースが後を絶たない。
「高級ブランド品だから捨てづらい」「まだ8割残っているから」という執着こそが、皮膚科への通院を招く最大の落とし穴と言える。