長期的な倦怠感やブレインフォグ(脳の霧)、微熱などを伴う「ウイルス感染後疲労症候群(コロナ後遺症)」の臨床現場において、補中益気湯の処方実績は極めて高い比率を占めています。日本東洋医学会等の臨床調査や診療指針でも、気虚状態に陥った患者に対する基本処方として位置付けられています。
SNSや医療情報コミュニティにおける実際の口コミを分析すると、反響は大きく二極化しています。ポジティブな声としては、「日中横にならずに過ごせる時間が徐々に延びた」「鉛のように重かった四肢の感覚が2週間ほどで軽くなった」「食欲が戻り、体重が落ち止まった」といった、基盤的な活力回復を評価する意見が圧倒的多数を占めます。
その一方で、「飲んでもだるさに全く変化がなかった」「かえって胃がムカムカして服用を中断した」というネガティブな評価も一定数存在します。専門医の分析によると、これは効果そのものの欠陥ではなく、後述する「証(体質や病態)」のミスマッチが引き起こす現象です。熱感や炎症が強く残っている段階で気を補い温める処方を使うと、かえって症状が燻ってしまうため、病態の見極めが成否を分けます。