この独創的な歌詞の元ネタや制作秘話はどこにあるのでしょうか。作詞・作曲を手掛けたギタリストの破矢ジンタ氏は、日常にあるナンセンスな言葉の響きや、誰もが経験する恋愛の滑稽さをスカのリズムに落とし込む天才的な手腕を持っていました。
「キリンが逆立ちしたピアス」などの印象的なフレーズは、頭韻を踏むリズム感と視覚的なインパクトを重視して紡ぎ出されたものです。また、「象が踏んでも壊れない筆箱」のように当時流行した昭和・平成初期のテレビCMのキャッチコピーを大胆に取り入れるなど、当時のポップカルチャーを巧みにサンプリングした遊び心が満載でした。
淡々とした女性ボーカルのドライな歌声と、高速で刻まれるドラムビートが合わさることで、失恋の悲哀をジメジメさせず、痛快なユーモアへと転換させる構造が完成したのです。