1978年6月12日から1979年9月24日まで全68話にわたってTBS系で放送された第2期『コメットさん』は、国際放映が制作を手がけた伝説の特撮ドラマです。大場久美子さんが歌うオープニング主題歌「キラキラ星あげる」(作詞:伊藤アキラ/作曲:平尾昌晃)の軽快なメロディとともに、星の国(乙女座宮)から地球へやってきた落ちこぼれのお姫様が、沢野家のお手伝いさんとして人間修行を積むハートフルな物語が展開されました。
本作の代名詞となったのが、星のステッキを鮮やかに操るバトントワリングです。「エトワール、エトワール、エトワール!」という呪文とともに繰り出される華麗なバトンアクションは、当時の全国の少女たちを熱狂させ、玩具のバトンが爆発的なセールスを記録しました。当時の平均視聴率は10%台後半、最高視聴率は20%前後をマークし、大場久美子さんはマルベル堂のブロマイド売上実績において1978年・1979年と2年連続で年間第1位に輝くなど、名実ともに国民的トップアイドルの座へと駆け上がりました。
しかし、その華麗な活躍の裏には過酷を極める現場のリアルが存在していました。後年の自著や特番インタビューにおいて、大場さんは「当時の睡眠時間はわずか2〜3時間程度で、ドラマ撮影の合間に歌番組や雑誌の取材が詰め込まれ、スタジオの移動車の中で倒れ込むように眠っていた」と過酷な実態を述懐しています。バトンアクションに関しても代役を立てず、自ら血のにじむような猛特訓を重ねて習得したものであり、あの愛らしい笑顔は極限のプロ意識と過酷な努力に支えられていたのです。