よだれ鶏は、中国・四川省発祥の伝統的な冷菜で、現地では「口水鶏(コウシュイジー)」と呼ばれています。そのインパクトのある名前の由来は、中国の著名な文豪・郭沫若が自著の中で「故郷の四川で食べた白切鶏(茹で鶏)を思い出すだけで、口の中によだれ(口水)があふれてくる」と書き記したエピソードに端を発します。
しっとりと茹で上げた鶏肉に、辣油の辛味、黒酢のまろやかな酸味、花椒(ホアジャオ)の痺れる刺激、そして香味野菜の豊かな風味が絡み合うことで、まさに想像しただけで唾液が分泌される至極の味わいが完成します。現在では日本の中華料理店でも定番の前菜として広く定着しています。