インターネット上で頻繁に目にする「ラパーマは低アレルゲン種」「毛がまったく抜けない」という言説については、正しい事実関係を把握しておく必要があります。
まず抜け毛について、ラパーマは下毛(アンダーコート)が少ないシングルコート構造、もしくはアンダーコートが極めて薄い被毛を持っています。さらに、抜けた毛が周囲のカールした被毛に絡まりやすいため、空気中や部屋中に抜け毛がふわふわと舞い散る頻度が他の猫種に比べて格段に低いのは事実です。
しかし、毛が抜けないわけではありません。絡まった抜け毛を放置するとフェルト状の毛玉(マッド)になり、皮膚炎の原因となります。そのため、週に2〜3回程度のコーミングまたはスリッカーブラシによる軽いブラッシングが推奨されます。ブラッシング後に霧吹きで軽く水分を含ませると、美しいウェーブが自然に復元します。
猫アレルギーに関しては、アレルギー反応の主原因であるタンパク質(皮脂腺や唾液に含まれるFel d 1)が完全にゼロになるわけではありません。「毛が舞い散りにくいためアレルゲンの拡散が抑制される」という物理的なメリットはあるものの、完全な抗アレルギー猫ではないため、アレルギー体質の方は事前の抗体検査やブリーダー宅でのふれあいテストが必須です。