「板尾の嫁」を語る上で絶対に外せないのが、世界的なポップアイコン・マドンナ(Madonna)の楽曲に合わせたエキセントリックなダンスです。「Like a Virgin」などの大ヒットナンバーが流れた瞬間、それまで無表情だったシェリーさんが豹変し、激しいステップと艶めかしいボディランゲージを披露するくだりは、番組屈指の鉄板ネタとなりました。
音楽が止まると何事もなかったかのようにすまし顔に戻り、板尾さんも「すいません、うちの嫁が」と平然と会話を続ける――この静と動の極端なギャップこそが、日本のお笑い界におけるシュールレアリスムの最高峰と称される所以です。
事前の打ち合わせを最小限に抑え、現場の空気感とダウンタウンの生々しいリアクションを引き出す演出手法は、台本通りのバラエティとは一線を画す緊張感と爆笑を生み出しました。