「ふなさか」と聞いて真っ先に歴史上の人物を思い浮かべる人も少なくありません。旧日本陸軍第十四師団歩兵第五十九連隊の軍曹であった舩坂弘(ふなさか ひろし)氏は、太平洋戦争屈指の激戦地・アンガウル島において、信じがたい戦果と生還劇を遂げた人物です。
舩坂氏の手記『英霊の絶叫』や生前の証言記録、さらには対峙した米軍側の戦闘記録によると、彼は左大腿部裂傷をはじめ全身に瀕死の重傷を200箇所近く負いながらも、軍医から自決用の手榴弾を渡された状態から奇跡的に蘇生。米軍司令部への単身斬り込みを図り、米軍兵士たちを震撼させました。戦死と判断されて米軍野戦病院の遺体安置所に運ばれた後、再び息を吹き返したというエピソードは、敵国であった米軍将兵からも深い敬意を集めました。
ネット上の反応を見ても、5ちゃんねるやSNSでは「リアルランボー」「人類最強の男」といったセンセーショナルな呼称で語られることが多くあります。しかし、舩坂氏の真の偉大さは戦闘力だけにとどまりません。復員後は東京・渋谷に大盛堂書店を創業して文化の復興に尽力したほか、私費を投じてパラオ諸島各地に慰霊碑を建立し、現地への学校建設や農業支援を生涯続けました。この気高き生き様こそが、時代を超えて現代の人々の心を揺さぶる決定的な理由です。