夜が深まるにつれ、店内のボルテージは最高潮へと向かう。1日複数回開催される島唄ライブでは、プロの唄者(うたしゃ)による力強く繊細な歌声と三線の音色がホール全体に響き渡る。クラシックな八重山民謡から、誰もが知る「安里屋ユンタ」「カチャーシー」の定番曲まで、緩急の効いた演目が次々と披露されていく。
演奏が中盤に差し掛かると、唄者の呼びかけに応じて客席からは手拍子が巻き起こり、手踊りを交えて笑顔が広がる。言葉や文化の壁を超えて、その場にいる全員が音楽を通じてひとつに溶け合っていく光景は圧巻だ。単に鑑賞するだけではない、体に直接響く圧倒的な臨場感こそが、多くの人々を魅了してやまない理由である。