これまで個別の診療科で閉じられがちだった排泄障害に対し、専門学会の枠組みを超えた議論が活発化している。日本大腸肛門病学会と日本泌尿器科学会による横断的な症例検討でも、両症状の併発に対する注意喚起がなされている。
特に危険視されているのが、トイレでの長時間の「いきみ」と「スマホ操作」だ。便座に10分以上座り続ける行為は、骨盤底への圧迫を極限まで高め、肛門組織をうぬぼれさせるだけでなく、膀胱を直接圧迫する。排便困難を無理に解消しようとして強い力みを繰り返すと、骨盤底の神経が引き伸ばされて損傷し、結果として過活動膀胱や尿閉、頻尿を招いてしまう。両学会は、早期診断と適切な生活指針の導入を強く推奨している。