多くのファンが最も気に揉んでいるのが、等々力渓谷の再開時期はいつになるのかという点です。世田谷区みどり政策課などの公表資料によると、渓谷内に生育する数千本に及ぶ樹木を一本ずつ精密診断し、倒伏の恐れがある危険木を特定・処置する作業が段階的に進められています。
等々力渓谷は国指定名勝にも指定されている極めてデリケートな保護区であり、重機を谷底へ直接搬入することが困難な特殊地形です。そのため、作業員が手作業に近い形で伐採や防護ネットの設置を行う必要があり、一般的な都市公園の改修工事と比べて数倍の工期を要しています。世田谷区の等々力渓谷工事状況は着実に前進しているものの、自然保護と安全確保の両立という高いハードルが存在します。
等々力渓谷の倒木事故の原因を詳細に分析すると、近年の地球沸騰化に伴う局地的な豪雨や台風の激甚化、さらには全国的に猛威を振るう「ナラ枯れ」の影響が複合的に絡み合っています。関係当局による慎重なモニタリングが続いており、遊歩道が以前のように全線開通するには、工区ごとの安全確認を重ねた段階的なステップを踏む見通しです。