この現象を、ツアーで戦う本職のプロゴルファーたちは複雑な心境で見つめている。長年の厳しい練習を経て掴み取った技術や大会の功績よりも、SNS上の過激な衣装やスタイルばかりが世間の注目を集める現状に、少なからぬ女性選手が困惑や怒りを表明している。
「競技としての美しさと、性的対象化の境界線はどこにあるのか」。ある若手女子プロは匿名を条件にそう吐露した。しかし同時に、そうしたインフルエンサーのおかげでゴルフ界全体の放映権料やスポンサー関心が高まっている事実も否定できない。競技の尊厳を守ることと、経済的恩恵を享受することの間で、アスリート自身の苦悩は深まっている。