「カラオケ=大量のアルコール消費」という暗黙の了解も、急速に崩れつつある。現在、若年層を中心に広がっている「ソバーキュリアス(あえて飲まないスタイル)」の潮流は、夜の店舗のメニュー構成を劇的に変化させた。
カウンターに並ぶのは、安価なチューハイではなく、自家製シロップを使ったクラフトモクテルや、厳選されたオーガニックハーブティーだ。酔い潰れることではなく、音楽を聴き、会話を楽しみ、素晴らしい音響で歌うこと自体が目的化している。泥酔した客の喧騒に邪魔されることなく、クリアな意識で夜の雰囲気を楽しみたいという層にとって、このシフトは極めて自然な流れだったと言える。