火災避難の基本原則として全国の教育現場で定着している「お・は・し・も」。保育園児にこの約束を守らせるには、単に言葉を暗記させるだけでなく、なぜその行動が必要なのかを感覚的に理解させるおはしもの指導法が効果を発揮します。
・お(おさない):お友達を押すと将棋倒しになって大ケガをする
・は(はしらない):慌てて走ると転んで逃げ遅れてしまう
・し(しゃべらない):先生の大事なお話や放送が聞こえなくなる
・も(もどらない):忘れ物があっても絶対に火の方へ戻ってはいけない
園によっては「ち(ちかづかない)」を加えた「おはしもち」として指導するケースも増えています。幼児クラスには紙芝居やペープサートを活用し、火災現場で最も恐ろしいのは炎よりも「一息吸うだけで倒れてしまう煙」であることを伝えます。
煙を吸わないよう、ハンカチや服の袖で鼻と口を覆い、腰を落として進む「アライグマのポーズ」や「忍者歩き」を遊びの延長として日常保育に取り入れることで、いざという場面でも恐怖にすくむことなくスムーズに身体が動くようになります。