彼の代名詞である『Re:ゼロから始める異世界生活』は、死して時間を巻き戻す「死に戻り」という時間ループ構造を軸に構築されている。アニメーション制作を手掛けたWHITE FOXの緻密な映像表現とも相まって、主人公ナツキ・スバルが味わう絶望と成長のプロセスは、世界的な現象を引き起こした。
このループ構造におけるドラマ作りの手腕は、オリジナルアニメ作品『Vivy -Fluorite Eye's Song-』でも遺憾なく発揮された。脚本家・梅原英司との共作によって生み出された100年におよぶAIの旅路は、従来のSFアニメの枠組みを超えた重厚なエピソードの連続で視聴者を圧倒した。時間をやり直す、あるいは長い時を積み重ねるという要素が、物語の緊張感を極限まで高めている。