加山雄三のルーツを探る上で欠かせないのが、母方の圧倒的な名門血筋です。加山の母親である元女優の小桜葉子(本名:池端友子)は、明治維新の立役者として五百円札の肖像にもなった岩倉具視の曾孫にあたる旧華族・岩倉公爵家の出身でした。
家系図を辿ると、岩倉具視の孫である岩倉具顕男爵の長女が小桜葉子であり、加山雄三は岩倉具視の「玄孫(げんそん)」にあたります。戦前の上流階級の血筋を引く母と、当代きっての映画スターである父・上原謙の結婚は、当時「銀幕の貴公子と華族令嬢のロマンス」として世間を大いに賑わせました。
加山が幼少期からピアノやギターに親しみ、ヨットやスキーに情熱を注ぐなど、どこか日本人離れした気品と豊かな感性を身につけていた背景には、この類まれな家柄と育ちの良さが色濃く反映されています。