『情熱の薔薇』は、1990年9月に発売された4thアルバム『BUST WASTE HIP』に収録されています。当時のバンドは、初期の荒々しいストレートなビートパンクから、ソウル、レゲエ、フォークなど多彩な音楽性を柔軟に取り入れる過渡期にありました。
その翌年にリリースされた5thアルバム『HIGH KICKS』では、メンバー全員が作詞作曲を手掛けるなど、さらなる音楽的実験と深化が進んでいきます。そうしたバンドの表現領域が大きく広がっていく転換点において、『情熱の薔薇』は彼らの根底にある「ロックンロールの純粋な衝動」を象徴するアンセムとして機能していました。
メジャーシーンのど真ん中に立ちながらも、決して魂を売り渡さず、自らの表現を研ぎ澄ませていた当時の彼らの姿勢が、この楽曲の熱量からも如実に伝わってきます。