しげちーが命を落とすことになった発端は、あまりにも日常的で、それゆえに不条理な偶然でした。ぶどうヶ丘中等部2年生のしげちーは、好物である杜王町の名店「サンジェルマン」のパン(カツサンド)を買い、学校の憩いの場で食べようとしていました。しかしその場には、同じくサンジェルマンの袋を持った連続殺人鬼・吉良吉影が居合わせていたのです。
吉良が袋の中に入れていたのは、パンではなく自らの異常な性癖によって切り落とされた「女性の手首」でした。カラスの悪戯などをきっかけに袋が入れ替わってしまい、しげちーは何の悪気もなく吉良の袋を回収してしまいます。自らの正体と異常性が暴かれることを何よりも恐れる吉良吉影にとって、袋の中身を見られることは絶対に避けねばならない事態でした。
吉良は慎重に袋を奪還しようと画策しますが、中身を確認しようとしたしげちーの目の前に、無残な女性の手首が露わになります。凶悪な殺人鬼の秘密を知ってしまった瞬間、しげちーは「目撃者の完全抹殺」を信条とする吉良吉影のキラークイーンによって標的に定められ、命を賭けた死闘へと突入することになりました。