本作品を語る上で絶対に外せないのが、社会現象となった『恋するフォーチュンクッキー』の存在である。第5回選抜総選挙で怒涛の快進撃を見せてセンターに躍り出た指原莉乃の親しみやすさと、ディスコ調のレトロなメロディが見事に噛み合い、街中にダンス動画があふれかえる空前の大ヒットを記録した。
一方で、グループの精神的支柱として圧倒的な存在感を放っていた大島優子。彼女の卒業を間近に控えた切なさと強い覚悟が、アルバム全体に一本の太い芯を通している。ふたりの象徴的なスターが交差したこの瞬間こそ、AKB48というグループが放った最も眩しい光の記録だと言えるだろう。