SNSの普及から十数年が経ち、私たちの承認欲求は完全にインフレ状態にあります。かつては身近な数人からの評価で満足していたものが、今や不特定多数、あるいはシステムからの評価なしには不安を感じるレベルにまで達しています。
この状態の恐ろしさは、「木に登った後」にあります。周囲の期待や称賛に応え続けなければならないというプレッシャーから、途中で降りることができなくなるのです。過剰なタスクを抱え込み、燃え尽き症候群(バーンアウト)に陥るビジネスパーソンが急増している背景には、この「降り方のわからない高所難民」たちの姿があります。