2026年の気象観測データから浮かび上がるのは、季節の「メリハリ」がより激しくなっているという現実だ。春から初夏にかけては、移動性高気圧の通過に沿って急速に夏日へ突入する日が増加した。秋から冬への移行期も同様で、ダラダラとした長雨よりも、寒冷前線の通過とともに一気に冬の空気が流れ込むパターンが目立つ。
近年、気象庁や民間気象会社の予測モデルは飛躍的に進化している。解像度が上がり、メッシュごとの予報精度は数年前と比べて格段に向上した。しかし、山口市のような複雑な地形が絡むエリアでは、人工知能や最新スーパーコンピュータの計算をもってしても、完全に捉えきれない微細な風の流れが存在する。最新データを盲信するのではなく、「予報の傾向」と「実際の空の様子」を照らし合わせる人間の眼が、今なお不可欠なのだ。