「公営宿の食事」という昔ながらの固定観念は、夕食の膳が運ばれてきた瞬間に心地よく打ち砕かれる。テーブルに並ぶのは、地元茨城の豊かな海と山が育んだ旬の食材を贅沢に使った本格的な日本料理の数々だ。
冬場には濃厚な肝のコクと身のぷりっとした食感がたまらない伝統のあんこう鍋が主役を張り、夏場には常陸沖で揚がったばかりの鮮魚や、A5ランクのブランド和牛「常陸牛」のステーキが彩りを添える。料理人がひとつひとつの仕込みに手間を惜しまず、温かいものは温かいうちに提供する基本を徹頭徹尾守り抜いている点も目を見張る。