作品の顔であり、すべての混乱の中心にいたのが木下ベッカムだ。一見すると可愛らしいペンギンの姿をしながら、突拍子もない言動とシュールな変身で周囲を巻き込むキャラクター造形は、当時のキッズカルチャーにおいて唯一無二の異彩を放っていた。「ごわす」という語尾や無邪気な暴走は、一歩間違えれば悪ふざけになりかねないギリギリのラインを走り抜けた。
計算されたナンセンスと無条件の可笑しさ。その絶妙なバランスこそが、彼を単なる一発屋のギャグキャラではなく、時代を超えて愛される爆笑アイコンへと押し上げた原動力である。