かつて注目を集めた80歳年金支給開始構想は、高齢化が進む日本において単なる極論として片付けられない重みを持っている。自由民主党内でも若手改革派を牽引してきた小泉進次郎氏の過去の発言や意図は、今や党内全体の社会保障議論と切っても切れない関係にある。
石破茂政権下においても、急増する社会保障費の圧縮と労働力不足の解消は最優先課題だ。厚生労働省が開催する社会保障審議会では、高齢者の定義そのものを再検討する動きすら浮上している。人生100年時代というスローガンの裏で、受給開始年齢の柔軟化という名目の引き上げ論議が確実に進んでいるのだ。