コーライ芝の重いグリーン、そして時に牙をむくアゲインストの風。練習ラウンドの幕間で、鶴岡果恋は自身のクラブを手になじませるように何度も素振りを繰り返していた。今季彼女が取り組んできた最大の課題、それが「バックスイングにおける軸のブレの排除」と「切り返しでの下半身先行」の徹底だ。
「これまでは力で飛ばそうとして、どうしても切り返しで上体が突っ込む癖がありました。でも、今は体の軸を中心にした円運動を徹底的に身体に叩き込んでいるんです」
密着取材のカメラに向かって彼女はそう語った。オフの間、連日数百打に及ぶ打ち込みと、体幹を極限まで鍛え上げるフィジカルトレーニングを敢行。バックスイングのトップでの間(ま)が整い、インパクト時のフェースコントロール精度が爆発的に向上した。このスイング改造こそが、悲願のツアー初勝利を手にするための最大の武器となっている。