「普段なら『ただいま』と元気にドアを開ける時間になっても帰ってこなかった。胸を突くような胸騒ぎがして、すぐに外へ飛び出しました」
現地での取材に応じた母親は、絞り出すような声で当時の状況を振り返った。男児が姿を消したのは平日の午後3時半過ぎ。学校を出てから自宅までのわずか800メートルの直線ルート上で、その行方は突如途絶えた。母親によれば、朝の登校時には何ら変わった様子はなく、好きなアニメの話題で弾んだ会話を交わしていたという。京都小学生行方不明事件として世間の注目を集める中、母親が感じた「わずかな違和感」があった。失踪前日、男児が「知らない車がゆっくり走っていた」とポツリと漏らしていたという点だ。当時、単なる思い過ごしかと深く追及しなかった自責の念が、今も母親の心を苛み続けている。