二人の距離を決定的に縮めた金字塔が、1985年に公開された東宝映画『愛・旅立ち』だ。スクリーン上で描かれた一途な愛は、観客の心に強く刻まれた。
当時、中森明菜はワーナーミュージック・ジャパンに所属し、ヒット曲を連発する絶対的歌姫として君臨していた。一方の近藤真彦は、ジャニーズ事務所の看板スターとして快進撃を続けていた。巨大なレーベルと芸能事務所の垣根を越えたこの共演は、当時の芸能界にとっても歴史的な試みだった。ファインダー越しに見せる二人の眼差しには、役柄を超えた本物の感情が宿っていたと、当時のスタッフは口を揃える。