イラストレーションやアパレルの枠を飛び越え、彼が長年抱いていた夢の結実となったのが、原案を務めたオリジナルTVアニメ『魔法少女マジカルデストロイヤーズ』です。アニメーション制作を手掛けたのは、新進気鋭のバイブリーアニメーションスタジオ。2026年の放送開始とともに、その過激で突き抜けた世界観がアニメファンの間で大きな議論と熱狂を呼びました。
物語の舞台は、謎の組織「SSC」によってアニメ、ゲーム、アイドルといったオタク文化が徹底的に弾圧・排除された架空の日本。オタク文化を愛する主人公「オタクヒーロー」と、彼を慕う3人の魔法少女(アナーキー、ブルー、ピンク)が、表現の自由を取り戻すために革命の旗を掲げるという、痛快かつ反骨精神に満ちたストーリーが展開されました。
JUN INAGAWA自身が持つ「オタクカルチャーへの偏愛」と「パンクなレベル(反逆)精神」が100%注ぎ込まれた本作は、既存のアニメのフォーマットを破壊する意欲作として、国内外のカルトファンから熱烈な支持を獲得しました。アニメカルチャーの内側へクリエイター自らが殴り込みをかけたこのプロジェクトは、彼の表現者としてのキャリアを語る上で欠かせないマイルストーンとなっています。