波乱万丈な私生活が注目されがちだった火野さんですが、プライベートにおける家族構成と家族への愛情は非常に深いものでした。
1970年に一般女性と結婚し、一男一女をもうけた後に別居。その後、1980年代前半から35年以上にわたって生活を共にした事実婚関係にあるパートナー(妻)との間に2人の娘が誕生しています。複雑な背景を持ちながらも、火野さんは子供たちを決して蔑ろにすることはありませんでした。
映像・音響の世界でクリエイターとして活躍する息子の濱田省吾さんをはじめ、子供たちに対して火野さんは常に一人の自立した人間として接し、深い愛情を注ぎ続けました。事実婚の妻もまた、自由奔放な火野さんの表現活動を陰で支え続け、最期の療養生活においても献身的な看病で火野さんを包み込みました。形式にとらわれない真の信頼で結ばれた家族の絆が、晩年の穏やかな表情を支えていたことは間違いありません。