日本野球機構(NPB)は近年、受動喫煙防止法の施行や世界的なスポーツ界の趨勢に歩調を合わせ、球場内およびチーム施設の禁煙化・分煙化を推進してきた。特に青少年の模範となるべきプロアスリートの社会的存在意義が高まる中、喫煙シーンが公の目に触れる機会は極力排除されている。
その背景には、巨大なプロスポーツ産業を取り巻くビジネス構造の変化もある。かつてスポーツイベントの主要スポンサーであったたばこ業界の影は薄くなり、ヘルスケアや環境配慮を掲げる企業が主要パートナーとなる時代を迎えた。興行としてのプロ野球が持続可能な成長を目指す上で、社会的なクリーンイメージの確立は避けて通れない経営課題となっている。