日本の外務大臣や首相を歴任した麻生氏の外交手腕において、カトリック人脈は秘密兵器として機能してきた。特に、地球上で独自の強力な情報網と精神的影響力を誇るバチカン市国とのパイプは、他の日本政治家にはない独自の強みであった。過去の要人往来や極秘会談において、カトリック信徒としての共通の言語と価値観が、国家間の儀礼を超えた深い信頼関係を構築する基盤となった。
2019年の歴史的な訪日で世界中の注目を集めたローマ教皇フランシスコとの会見においても、麻生氏は同じ洗礼名を持つ親近感とともに、核廃絶や世界平和に向けた真摯な意見交換を行った。宗教外交が国際政治の裏舞台で果たす役割は極めて大きい。バチカンとの太いパイプを通じて得られた独自の地政学的インテリジェンスは、日本の外交安全保障政策においても静かに活かされてきたのである。