デビューから歳月が流れ、彼女の短歌は人生の深まりとともにさらなる成熟を見せている。近年では、KADOKAWAから刊行された歌集『未来のサイズ』が高い評価を獲得した。子育ての過程で得た気づきや、成長する子供を見守る親の眼差し、さらには社会や自然への静かな視線が、円熟した言葉によって美しく綴られている。
同作は短歌界からの絶大な支持を集め、第55回現代歌人大賞を受賞。若き日の瑞々しい情愛の歌から、命の営みや時の流れを味わい深く見つめる歌風への深化は、多くの読者に深い感銘を与えた。文芸批評家からも、個人の体験を普遍的な感動へと高める表現力が改めて高く称賛されている。