今年の秋田大会は、例年以上に激戦が繰り広げられた。ノーシードから勝ち上がった横手高校は、試合を重ねるごとに勝負強さを増していった。初戦から接戦をものにし、準決勝では延長10回タイブレークの末に辛勝。選手たちの集中力は極限まで研ぎ澄まされていた。
そして迎えた決勝戦。満員のスタジアムは独特の緊張感に包まれていた。相手の強力打線に先制を許しながらも、エース投手が粘り強いピッチングで追加点を与えない。8回裏、満塁のチャンスで打席に立ったのは4番打者。ライト前への一打が土壇場での逆転を呼び込み、そのまま逃げ切った。終了のサイレンが響いた瞬間、マウンド付近で大きな歓喜の輪が広がった。