大正時代からの流れを汲む日本心霊科学協会のような研究団体においても、近年寄せられる相談の質は劇的に変化している。持ち込まれる写真や動画の大部分が、スマホアプリやAI画像生成ツールによって精巧に作られたフェイクだからだ。
しかし、すべての超常現象報告を単なる捏造として片付けることはできない。ディープフェイク技術が高度化すればするほど、逆に「技術的には説明がつかない本物の怪異」をいかに識別するかという新たな課題が突きつけられる。研究者たちは、撮影端末のメタデータ分析や撮像素子(CMOS)の物理的解析まで踏み込み、偽装技術との終わりのない検証を続けている。