潔の相棒であり、心の中に「かいぶつ」を飼う蜂楽廻(ばちら めぐる)のキャスティングは、ダンスパフォーマンスレベルのしなやかな身のこなしが要求される。トリッキーなドリブルと独特の浮遊感をスクリーン上でリアルに見せられる俳優は限られている。
一方、「めんどくさい」が口癖でありながら規格外のトラップ技術を誇る天才・凪誠士郎(なぎ せいしろう)役には、長身でありながら脱力感と異次元のアジリティを併せ持つ存在が不可欠だ。空中でボールを止める一瞬の静寂。あの浮世離れしたプレイをワイヤーアクションと実際のサッカー技術でどう表現するのか。肉体的な説得力がそのまま映画のクオリティに直結する。