なぜこれほどまでに日本人の心を捉えたのか。第一の理由は、年齢や性別、体力を問わない「圧倒的なバリアフリー性」にある。車椅子のプレイヤーも、小学生も、80代のシニアも同じ土俵で真真剣勝負を繰り広げられるスポーツは決して多くない。
第二に、道具の手軽さだ。木箱に入ったセットひとつと、数メートルの平らな地面さえあればどこでもプレイを開始できる。特別なウェアや大がかりな設備は不要。ピクニックのついでにカバンから取り出せる軽快さが、近年のアウトドアブームと完璧に合致した。
第三に、お笑い芸人やタレントが日本代表として世界大会に挑戦した軌跡が、親しみやすさを決定づけた点だ。「自分たちも世界を目指せるかもしれない」という夢と笑いが同居した独特のカルチャーが、若者層を中心に一気に定着した。